過去ログ - モバP「橘ありすとだらだらだら」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/10/10(月) 22:06:53.38 ID:xMif1jfho
 ◇

――おやすみの日にずっと家に籠もってて楽しいんですか?
時折、そんな不届きな台詞を吐く輩が居るが、それは違う。

俺は休日という貴重な時間を浪費している訳ではなく、これはこれで堪能しているのだ。

頂点近くで輝く太陽。
時間は正午に迫っているが、未だに俺は布団で転がる。

嗚呼、至福の時間よ。
至福……至福の時間なんだよ、なんだっての。

――だが、重い。
なにが重いって、『愛情、ですよぉ♪』とかウインクしながら言ってくれる美少女が居る訳でもなく、毛布が重い。

「……う゛ぅ」

変な声出た。
異様な寝苦しさになんともなしに、体を揺する。

「……あっ」

それと同時にどこか緊張の切れたような声。

声の主、へと視線を向ける。

そいつ――、橘ありすは、あろうことか寝ている俺の毛布、というか腹の上に腰掛けるように座っている。
むすっとした表情に不満げに細められた瞳。

「……むぅ。責任、取ってください」

俺の眼前にGAME OVERの文字の滲んだ液晶、携帯ゲーム機が突きつけられる。

……そんなん寝ている人の腹に腰掛けてでやんな!
あと帰れ!
というか、寝起きで責任取れとか心臓縮むわ。

 ◇


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