1:名無しNIPPER
2016/10/10(月) 23:14:50.47 ID:Jo7USVc60
書き溜めなし
地の文あり
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER
2016/10/10(月) 23:25:16.77 ID:Jo7USVc60
P「まゆ、今日のスケジュールだが。」
まゆ「うふふ・・・ちゃんと覚えていますよぉ。」
P「そうか・・・俺はこの後会議があるから現場まで一人で・・・」
3:名無しNIPPER[sage]
2016/10/10(月) 23:26:50.64 ID:u+2H0+kfo
まゆイズムなのかPイズムなのか
4:名無しNIPPER
2016/10/10(月) 23:47:19.29 ID:Jo7USVc60
パタンと優しく閉じた扉に俺は寂しさを感じた。
最近、まゆの態度が冷たい気がする。
俺の担当しているアイドルはまゆを含めて6人。
運命と言った大層なものではないが出会いは思い出に残る。
5:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 00:09:08.29 ID:mIUYXYny0
事務所の扉を開けると季節を思い出したかの様に少し冷えていた。
上に羽織ると暑く。しかし、そのままでいると少し寒く感じる気温だ。
アイドル事務所とはいえ、まだ小さい。
雑居ビル群のコンクリートの階段は乾いた音がする。
6:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 00:35:00.36 ID:mIUYXYny0
車を駐車場から出し行き交う車の波に乗る。
青信号を待っていると助手席に置いてある鏡が目に入った。
裏面が蒼い凛の鏡だ。
俺は最初の三人をプロデュースした際に三色の鏡をプレゼントした。
7:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 00:56:05.20 ID:mIUYXYny0
ある程度の手応えを感じ、会議室を後にする。
この後は美波と文香のレッスンを見学する。
車に乗りふと携帯を開くと凛から後で取りに行くとの旨が来ていた。
8:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 01:29:25.13 ID:mIUYXYny0
俺は二人に希望を聞くと近くのファミレスに行きたいとのことなので一度車に戻り二人の荷物を置く。
そして五分ほど歩き店に入る。
P「ファミレスで良かったのか。」
9:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 01:50:36.00 ID:mIUYXYny0
P「少しトイレに行ってくるよ。」
そう断りを入れて個室に入る。
文香も美波とは大分打ち解けている様で安心した。
10:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 02:12:10.17 ID:mIUYXYny0
事務所へ戻ると明かりは点いておらず部屋はひんやりとしていた。
灯りをつけパソコンを起動し書類を纏める。
明日からどうしようか。
まゆのことを考えると胸に重りが付く。
11:名無しNIPPER[sage]
2016/10/11(火) 02:16:43.55 ID:a3byUGkO0
こういう淡々とした感じのSS結構好き
12:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 02:39:33.42 ID:mIUYXYny0
凛たちにも迷惑をかけたな。
こんな時だからこそ独りごちる。
社長に拾われて入社した。
出社一日目、そこで最初に言われたのが。
13:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 02:53:08.21 ID:mIUYXYny0
いつの間にかこんな時間になっていたのか。
仕事もあまり進んでおらず夜を徹して終わらせることにした。
給湯室に行き、コーヒーを淹れて戸棚の柿の種を取り出す。
席に戻り、口を動かし手を動かす。
書類を纏め終えようとしていた時に不意に扉が開く。
14:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 03:06:02.38 ID:mIUYXYny0
P「まゆ、どういうことだ。」
まゆ「Pさん、困惑しているのはわかります。」
まゆは俺の瞳を捉え真っ直ぐに。
15:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 03:19:40.71 ID:mIUYXYny0
文香「私はまだそちらには行けないので。」
文香の言葉に嫌な迷夢が忍び寄る。
まゆ「Pさん、とぼけるのはやめてください。」
16:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 03:29:36.97 ID:mIUYXYny0
P「俺はどうすればいい。」
まゆ「今のままでいいんですよ。」
まゆ「まゆ達はPさんのものです。」
17:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 03:51:38.61 ID:mIUYXYny0
俺はいつの間にか夢に憑かれていたのかもしれない。
俺はある日、三人を見つけた。
その子を俺は変えたのだ、男の愚を塗った。
上京した女の子にテレビに映る影を重ねた。
喫茶店で出会った女の子に本の幻想を被せ。
18:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 04:05:34.13 ID:mIUYXYny0
ある日のこと。
俺は家のリビングにいた。
4人が掛けても間の空くソファーが二つ並んでもリビングにはまだ余裕があった。
金ならあった。元々浪費癖もなく金には困らずに取れた。
19:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 04:20:19.09 ID:mIUYXYny0
まゆ「Pさん、今日は誰を選ぶんですか。」
P「偶の休みだ、一緒に居ようじゃないか。」
未央「楽しそうだね、何する。」
20:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 04:34:37.11 ID:mIUYXYny0
・・・まゆはPさんを愛しています。
でもPさんはまゆだけでなく凛ちゃん達をも塗っていく。
なので皆さんと相談したんです。
皆さんちゃんとPさんのことを考えていてまゆ、感動しちゃいました。
21:名無しNIPPER
2016/10/11(火) 04:55:54.43 ID:mIUYXYny0
忙しさにかまけていると大事な事を忘れてしまう。
谷崎潤一郎の作品はそんな自分に風を吹かせてくれました。
自分など路傍の石に過ぎぬ存在ながら焦がれる気持ちを抑えられませんでした。
こんな自分でもコーヒーを飲み、アイドルの痴態を薫らせることが出来るのです。
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