過去ログ - P「君よ不幸せであれ」
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14: ◆CfShMv7DuQ[sage]
2016/10/13(木) 00:42:49.50 ID:tOco4t+c0
あの日、俺が一瞬持ち場を離れ戻った時、ほたるはステージの端から真ん中へ移動するステップの確認をしていた。

問題だったのはステージ中央の上部で設営が行われていた照明やその他の器具、それらがステージに落下しかけていたということだ。
普段のほたるなら間違いなく気がついていただろう。俺が目を離していなければ、いや俺が知らず知らずの内に与えていた心労も間違いなく負担になっていただろう。さえなければ・・・。


「ほたる!危ない!」


俺やスタッフの叫び声に気がついたほたるがこちらを向いたのと機材が落下を始めたのはほぼ同時だった。


「ほたる!」


俺は無我夢中でステージに駆け出し、そしてほたるを突き飛ばしたその直後、俺はとてつもない衝撃と激痛に襲われた。


「プロデューサーさん!」


薄れゆく意識の中で涙を流しながら俺の名前叫ぶ姿。それが俺が最後に見た、俺の担当アイドルだった白菊ほたるの姿だ。


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