過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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15: ◆cJ/Se2MNFnrs[saga]
2016/10/15(土) 21:40:38.45 ID:nKJyKFFuO

遊び人「あ…?」

遊び人「けっ、知らねぇや。そうなんじゃねぇの。どいつもこいつもそれで決死の顔をしてやがるぜ」

遊び人「まぁオレには関係のないことだがな!」

男「…なるほど」

男「実は、魔王の撃退のための武器が配られていると耳にしたのですが、そこに行かれたりはしませんか?」

遊び人「はぁ?」

遊び人「…てめえ、なんだ? まさか武器商会の連中じゃあるめぇな?」

遊び人「ふざけんじゃねーぜ。テメェらの勝手な自爆に人様を巻き込むんじゃねぇや! 人手を探してるってんなら他を当たんな!! 」

男「…」ス…

遊び人「!? な、なんだ、やろうってのか…っ!」

男「この目を見てください」

遊び人「っ!? …テメェ」

男「――そう。私は盲ろう者なのです」

遊び人「…」

遊び人(帽子を目深に被ってやがったんで見えなかったが…目の回りにひでぇ跡がある)

遊び人(焼けただれたような、おぞましい傷痕)

男「これは、魔族に受けた傷です」

男「私の妹は…行商の道中魔族に襲われ、死にました。何とか生き延びた私もご覧の有り様」

遊び人「…」

男「もう私の目は欠片も光を映すことはありません。ですが、この瞼には、あの時最後に見た光景が焼き付いて離れません」

男「何度も何度も、あの日の事を反芻しながら今日まで生きてきました」

男「妹が…目の前で喰われてゆく所を…」

男「これは、チャンスなのです。私が、復讐を遂げることができる…恐らく、最後の」

遊び人「………」

男「私も、この戦いに参加させて欲しいのです。だから、お願いです。どうか」

男「どうか…私をその場まで導いて頂けないでしょうか」




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