過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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◆cJ/Se2MNFnrs
[saga]
2017/02/18(土) 17:02:26.44 ID:ewZuS7NzO
戦士(日が、暮れてゆく)
戦士(こんな風にゆったりと景色を眺めるのは、いつぶりだろうか)
兄「お、ここに居たか」
戦士「兄上」
兄「…明日、貴族の隊が教皇領に向け出発する。今夜のうちに紛れ込むつもりだ」
戦士「………いよいよ、だな」
兄「ああ。大詰めってところだ」
戦士(…この国の、行く末がどうなるのか。俺たち次第で決まるのだ)
兄「…」
兄「戦士。なんだか、雰囲気が変わったな、お前」
戦士「そうか?」
兄「なんというか、あの部屋で別れたときの、目をギラつかせていたお前とは、違う」
戦士「…色んなものを見せて貰ったんだ。様々な人々に」
戦士「報いねば、ならない」
兄「…」
兄「女勇者様のことを気に病むのは分かるが、あの人はこの国のために命をかけたのではないと、俺は思う」
戦士「どういう意味だ?」
兄「あの人は、もっと小さなものに命を賭けられる人だった。あるいは、更に大局を見越していたのかもしれんが」
戦士(………)
兄「これを渡しておく」
戦士「…手紙?」
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