過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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858: ◆cJ/Se2MNFnrs[saga]
2017/07/08(土) 17:08:20.15 ID:gszU3hoJ0


炎獣《あの時から、俺の居場所はいつでも魔王の側だった》

炎獣《親父やお袋のことはロクに覚えちゃいない。けど、なんとなく自分が殺しちまったんだってことは分かっていた》

炎獣《時々頭が真っ白になって、気づけば周りに誰かが倒れてる…そういうことは、昔はよくあった》

炎獣《じーさんや雷帝が、場所をくれたのが不思議なくらいヤバい奴だったと思うよ、実際》

炎獣《でも、だからこそ、魔王の気持ちも少しは分かることが出来たんだと思う》

炎獣《正体の分からない強大な力に、いつ自分が喰われちまうか分からないような感覚》

炎獣《大切な人を、自分が傷つけてしまうかもしれない恐怖》

炎獣《辛いよな。俺はずっと、自分はここに居ちゃいけないんじゃないかって思いがあった。それは魔王も同じだったはずだ》

三つ編《…可哀想》

炎獣《ん?》

三つ編《自分が居ることを、許せないなんて…》

炎獣《…そうでもないぜ。俺のやることははっきりしてたから、それ以外のことはあんまり悩まずに済んだ》

炎獣《それに、"あいつ"とやりあう時が、忌み嫌われていた自分の力を、唯一生かせる場所でもあった》

炎獣《この日のことを、何度も頭の中で反芻しながら俺は修行に明け暮れた。記憶の中の"あいつ"に勝てるように、てな》

炎獣《次に"あいつ"とやり合ったのは、ちょうどお前くらいの年だったかな》

三つ編《私くらいの年の時…》

炎獣《ああ》






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