過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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89: ◆cJ/Se2MNFnrs[saga]
2016/11/05(土) 08:39:15.31 ID:BAGyHBMhO

武闘家「…知れたことよ。この状況でワシが向かいそうな所なぞひとつしか無いじゃろ」

魔法使い「まさかとは思いますが………魔王のところへお一人で行かれるつもりですか?」

武闘家「そうじゃが? 何かおかしいかの?」

魔法使い「…」ハア

魔法使い「物好きもいたものですね。死にに行くつもりですか?」

武闘家「死にに行く、か。悪くないのお」

魔法使い「何ですって?」

武闘家「ワシを死なせることができる程の者が、今までどれだけおったと思う」

武闘家「東の国の剣豪がそうだったか? 地下迷宮の伝説の魔物がそうだったか? それとも死火山の火竜がそうだったか?」

武闘家「どれも違う。奴らは、確かに噂に違わぬ強敵じゃったが――」

武闘家「ワシを倒すことなど到底出来はしなかった」

魔法使い「…貴方は、名だたる強者をしらみ潰しに討ち取っていった。今や貴方の名は、剣を手に取らぬ者たちにも知れ渡っている」

魔法使い「とは言え、魔王の一行は魔族最強の精鋭部隊です。いくら貴方と言えど…」

武闘家「魔族最強、か。なかなか魅力的な響きだのぉ」

魔法使い「…」ハア

武闘家「………ぬふ」

武闘家「ぬふふふふふふ」

武闘家「見ろ。全身が粟立っておる」

武闘家「正に死ぬかもしれんと、身体が感じておる」

武闘家「相対しておらずとも、直感が警告しておる。危険じゃと」

武闘家「港町を丸ごと凍らせてしまうような敵じゃ。ま、当然と言えば当然じゃが…しかし、今の今までワシにそこまでの感覚を抱かせた者はおらんかった」

武闘家「世界で最強と言われ始めた頃から…一度もな」




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