過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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◆cJ/Se2MNFnrs
[saga]
2017/08/04(金) 22:57:36.40 ID:KuLxHLrA0
氷姫《あたしだってね》
氷姫《冥王様の所に行くために人一倍努力していたつもりだった。それこそ、血ヘド吐く思いでね》
氷姫《自分で言うのも何だけど、才能もあったわ。だから、他の連中より優れてるのも当たり前だと思ってたわ》
氷姫《…あの子の存在は、そんなあたしを打ちのめした》
氷姫《あたしより可能性を秘めていて、邪神の加護なんて規格外のものも持っていて、そして、あたしよりも努力していた》
氷姫《なんでそんなに頑張れるの…って》
氷姫《…けーっこう、へこんだなぁ》
??《めんどくせー》
??《そいつが頑張ってるんなら、応援してやればいーじゃんか》
氷姫《…ガキんちょには分からないわよ》
??《な、なんだとー!?》
氷姫《…しばらくは、修練と言う名の、屋敷の修復だった。まあ、修復ってったって冥王様が一日でほとんどを再現しちゃったんだけどね》
氷姫《まったく、そのぶっとんだ能力には尊敬を通り越して笑えてくるわよ》
氷姫《それらを魔法で固定したり、書物の整理したりが、あたし達の仕事だった》
魔王「硬化」ヒュゥ…
魔王「これでよし」
炎獣「姫、無理してねぇか?」
魔王「あ、炎獣。うん、平気だよ。エントランスはほとんど終わったから、次は蔵書室かな」
炎獣「昨日の夜もやったんだろ…アレ。本当に大丈夫なのか?」
魔王「うん。身体が順応してきたから、苦痛も前ほどは感じないし。最後にはお師匠様が治療してくれるから」
炎獣「治療ってもさぁ。睡眠も少ししか取れないし、疲れが溜まらないわけねーだろ」
炎獣「朝飯も、ちゃんと食ってなかったじゃねぇか」
魔王「あはは。食欲沸かなくて」
炎獣「…」
炎獣(そうまでして…。いや)
炎獣(姫にとってあの力の驚異を無くすことは、俺が思ってる以上に意味があることなんだ)
炎獣(だったら、俺が出来るのは、応援してやることだけだ)
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