過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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965: ◆cJ/Se2MNFnrs[saga]
2017/08/05(土) 11:16:39.19 ID:4ijQgHD20

氷姫「あたしの努力は無に帰した」

氷姫「正統な継承者が現れたことで、あたしはたちまち無意味な存在へと変わった」

氷姫「何のために歯を食い縛ってやってきたんだろう…って感じよ」

氷姫「辛かった。でも何より」

氷姫「あたしを価値ある存在へ引き上げ、また無意味な存在へと追いやったその娘が」

氷姫「誰にも好かれるような、美しく思慮深い娘だったの」

氷姫「あたしにさえ人懐っこく話しかけてきて、自分のせいで失ったあたしの居場所を、必死に作ろうとしてくれた」

氷姫「そういうことが、またあたしを追い詰めたわ」


――「本当はね…私、お姉ちゃんともっとお話したかったの」

――「あ、えへへ。お姉ちゃんって呼ぶの、変かな?」

――「わたしは年下だから…。ね、お姉ちゃん」

――「わたしに、力を貸してください」


氷姫「…ああ、生まれ持ったものってあるんだ…ってその時のあたしは思った。どんなに努力したって、敵わないものがあるんだ、てね」

氷姫「…――時を置かずして、お母様が亡くなったわ」

氷姫「丁度いい機会だって思った。どうせ本部じゃ煙たがられていたし、仮初めの貴族としての地位なんて、少しも有り難くなかった」

氷姫「あたしにあるのは、この魔法の腕だけ。だったら、それで世界を渡り歩いてやろうと」

氷姫「そうして冥王様の所へ来たってわけ」

氷姫「そしたらさ、そこに居たのよ」

氷姫「あんたが」プニ…

魔王「………」クー




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