過去ログ - 月が綺麗な夜だから
1- 20
9:名無しNIPPER
2016/10/16(日) 02:20:03.70 ID:979EFiWNO
「これからわたしたちは幾星霜を重ねていくんだろうけれど、重ねれば重ねるだけ"過去"に思いが残っちゃって、戻りたい時間がどんどん増えてって、"現在"が加速していく」

ココアを一口飲んで、彼女はさらに一言を添えた。

「それってなんだか理不尽だよね」

ぼくは半分ほど飲みきったコーヒーを一口飲みながら彼女の話に耳を傾ける。

「もっと甘くなればいいのになぁ」

ぼくがそういうと、彼女はふふっ、と笑って続けた。

「そうだね。もっとみんなみんな、甘くなればいいのに」

「たとえば、このコーヒーとかね」

こうして、ぼくらの夜は加速していく。

加速していく。

これは、そんな深夜の話。

毒にも薬にもならないような、深夜の話。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
14Res/8.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice