過去ログ - 【ラブライブ!】〜1レスSS キャラクターとお題を下さい〜 
1- 20
32: ◆Pv38Oo/i4M[sage]
2016/10/20(木) 19:39:10.35 ID:QcMBrerBo
 唐突ですが――。
 私はお菓子作りが趣味です。
 よく、μ'sのメンバーに差し入れに持っていっては喜ばれてます。
 海未ちゃんからは――ほのかや花陽の体重が標準を超えるのでやめてくださいと、注意をよく受けてしまうんだけど。
 μ'sのダンスはよく動くから、カロリー的には問題ないよね? それとも穂乃果ちゃんと花陽ちゃんは、ところ天とかもずくを使ったお菓子にしようかな? ブーブー言われちゃうかも?――くすくす。

 練習が終わって、流れる汗をタオルで拭いていると、穂乃果ちゃんが話しかけました。なあにと言って振り返ると。
「ことりちゃん、一緒に和菓子を作らない?」
 穂乃果ちゃんの家は代々続く和菓子屋さんです。
 私も時々お手伝いに駆り出されることが合って、とっても大変なんだけどとっても楽しいんです。
 でも、ついたばかりのお餅はとっても熱くって、昔はよく火傷みたいになっちゃってたっけ。

「実はね、お店の新商品を作ろうと思って」
 私がポケポケと考え事をしていると、穂乃果ちゃんの話が先へと進み始めました。
 お店の新商品かあ、依然食べたカレー餅の大福は大失敗で売れ残りが大量発生したって聞いたけど。
 それでも何かを産み出さないと営業が厳しいのかな? 老舗とはいえ色々と考えているんだなあっていうこと?
「穂乃果ちゃんに任せられたの?」
「お小遣いが増えるって言うから、えへへ」
 なるほど、そういうことですか。
 
 今度の日曜日に私の家で和菓子を作ろう
 ということになりました。
 海未ちゃんは家の用事があるから残念ながらパスです。
 作詞で鍛えられている海未ちゃんのこと、豊富なアイデアで私達の助けになることは確実って感じだったから残念です。
 でも穂乃果ちゃんと二人きりなんて久しぶりだな
 μ’sが結成される前から、大抵誰かしらいるのが当たり前だったから。
 なんだか変な感じです。
 でも――私としてはちょっと嬉しいかも?
 穂乃果ちゃんを独占しているって感じでしょうか。
 
「いろんな材料を買ってきたね」
 穂乃果ちゃんがそう言います。
 言葉通り、私たちは甘いものから辛いものまで様々なものを買いました。
 ちなみに材料費は穂むらのご主人こと、穂乃果ちゃんのお父さん持ちです。
 おそらく穂乃果ちゃんは気づいていないと思いますが、かなり期待されているのだと感じます。
 だってそうじゃなくちゃ材料費なんてくれないはず――それとも娘には甘いっていう新しい一面?
 違うかな? ――くすくす。
 
「私はチーズ大福っていうのが良いと思うんだけど」
 そう、提案してみます。
 お菓子作りが得意でも、和菓子は専門外。
 穂むらのおまんじゅうは昔から食べてるけど――ふふふ。
 薄い皮にたくさん入ったこしあんに中にはいったクリームチーズ。
 美味しそうだと思いませんか?
 すると穂乃果ちゃんは呆れも混じった表情で。
「ことりちゃん、ガチだね」
 ええ!? 真剣なのじゃいけないの? 
 穂乃果ちゃんのお小遣いがアップすれば、いろんなことができるようになって
 みんなのやる気もきっとアップするって思ったのに!

「こういうのって最初はおふざけで、徐々に真剣な方向に行くと思わない?」
「だって食材がもったいない……」
「そうだけど! 例えば、このカレー粉と私の大好きないちごを合わせるとか」
「それはただのカレー味のいちごだ……カレー味のいちごっていちごなの? カレーなの?」
「いちごなんじゃないかな……」
 真面目な議論になったところで、私たちは時間の確認をします。
 余計なことはしていられません、なにせ買い物に時間がかかっているから。
 穂乃果ちゃんがいくらの醤油漬けとか買いそうになるのを止めたりしなければもっと早かったんだろうけど。
 でも、たしかに大福の皮だけといくらだったら合うかもしれないな……。
 ご飯にも合うし。
 ――って、そうじゃないそうじゃない。

「美味しいものを作ろう」
 そう、私は宣言しました。
 食べ物を粗末にしてはいけません。
 そのように穂乃果ちゃんに忠告をして。
 うう、ちょっと厳しかったかな? 穂乃果ちゃん目に見えてシュンとしちゃったし。
「わかったよことりちゃん」
「わかってくれた?」
「余った食材は食べよう」
 太っちゃうよお!?
 私の声が台所に響き渡りました。
 だって和菓子の代表の大福や羊羹の他に5000円分のお菓子だの何だのと言った食材があるんだもん。
 ――あ。
「クリームチーズといちごを合わせたら……」
「唐突に何!?」
「思いついちゃったんだもん……」

 わいのわいの。
 二人でお喋りをしながら――ほとんど、和菓子とは関係のないことばかりを話し合いながら。
 私たちは和菓子作りを続きました。
 そして。
「できた! これが真姫ちゃんが普段使いにしている薬だよ!」
「って、なんでやねーん!」
 生まれて初めてツッコミをしました。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
51Res/41.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice