過去ログ - 二宮飛鳥「特別な存在」
1- 20
4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/20(木) 05:02:55.30 ID:Wc/49p3C0
飛鳥「ボクは、プロデューサーにスカウトされてこのセカイに足を踏み入れるまで、世の中はつまらなくて、自分は特別なんだ、ってどこかでずっと思っていたよ。」

飛鳥「まあいわゆる痛いヤツさ。この年にしては珍しくも無い、肥大した自意識だ。
   今も根底が変わったわけじゃ無いけど、一つわかったことがある。ボクは、特別なんかじゃないってこと。」


飛鳥「プロデューサーに連れられて、踏み込んでみたセカイは、世の中を知った気になっていたボクの、知らないもので満ちていて」

飛鳥「何に対しても斜に構えていたボクが正面から心を揺り動かされてしまうほど、輝いている人たちがいて」

飛鳥「そんな場所にボクが招かれたことには当然困惑したけれど、同時に柄にもなく心躍ったことは否定しないさ。」

飛鳥「ここならば、ボクはボクの夢見たものに近づけるんじゃないかって、そう思ったよ。」

飛鳥「だけど、やっぱり何事も、上手くはいかないものだね。」

文香「飛鳥さんは、今日はダンスレッスン…でしたでしょうか。」

飛鳥「ああ。……本当の意味で輝いている人たちを見て、ボクという個人は特別じゃないことを、ボクは知った。だからこそ、アイドルとして到達できるかもしれない、
  『特別』を目指したいと思った。」

飛鳥「でも現実はどうだい?ダンスにしろ、歌にしろ、上には上がいて…ともすればボクは埋没してしまいそうになる。アイドルという新しいセカイの中ですら、ボクは…」

文香「飛鳥さん。」

飛鳥「?」

文香「そうですね、上には上がいます。私も、まさか自分が、アイドルを目指すことになるなど思いもしませんでしたから、経験者の皆さんと比べると、技術や表現力などは、まだまだです。」

文香「ですが、だからと言って、飛鳥さんが埋もれてしまうだけとは、思いません。」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
11Res/8.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice