過去ログ - 吉岡「サザエさんみてーな髪型の高校生に携帯電話パクられて10億の取引パーになった」
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:38:46.54 ID:9w8SWOc1o

私は携帯電話を盗んだ方の高校生に掴みかかり、怒鳴りつけた。


「お前っ……お前のせいでッ! この吉岡はッ! お前のせいッ! おまっ……お前ェッ!」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:41:04.70 ID:9w8SWOc1o

左頬に強い衝撃が走った。
グーで殴られたのだ。

口の中が切れたのか、私の舌は血の味を感じ取った。嫌な味であった。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:42:30.52 ID:9w8SWOc1o

「行こうぜ、仗助ッ!」

「お、おう」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:44:48.12 ID:9w8SWOc1o

二人組が立ち去ってから、どれくらい時間が経っただろうか。

この時、私が抱いたのは彼らに対する怒りではなく、自分への情けなさだった。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:46:37.20 ID:9w8SWOc1o

近くにあった雑木林に入った私は、首を吊ることにした。
ポケットの中にあった就職活動に使っていたネクタイ、首を吊るのにはちょうどいい。

私は適当な太い枝を見つけ、ネクタイを固く結びつけ輪を作ると、その中に首を入れた。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:47:54.23 ID:9w8SWOc1o

しかし、私は死ななかった。


「うう……」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:50:41.77 ID:9w8SWOc1o

「おっさんの様子が尋常じゃあなかったからよォ〜、
 やっぱり気になって引き返して後をつけてたんだが、正解だったぜ!」


以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:52:54.09 ID:9w8SWOc1o

「なんで、私を助けてくれたんだ……?」

「なんでっていわれても……説明しようがねぇーっスよ。
 強いていや、誰かが死のうとしてるのを見過ごしたら後味悪くなるからってとこっスかね〜」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:54:59.54 ID:9w8SWOc1o

「オレみたいな若造に話したところで、あんたが『死のうとした理由』が解決できるとは限らねえけどよォ〜。
 話せば楽になるっつーこともあるし……」

「いや……なんでもない……なんでもないんだ」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 20:58:13.16 ID:9w8SWOc1o

「一つだけ……質問いいかな?」

「なんスか?」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/10/20(木) 21:01:18.24 ID:9w8SWOc1o

それに、こうも思った。

携帯電話を盗まれてからの私に、彼ほどのガムシャラさはあっただろうか?

以下略



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