23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:51:48.34 ID:uhMwzG8T0
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古びた街灯の黄色味がかった明かりの下、まるでスポットライトに照らし出されるように存在していたその屋台は、
二人との距離が近づけば近づくほど、その外観をハッキリと確認すればするほどに、どんどんとその怪しい雰囲気を増していく。
そんな風に、楓の後をついて歩くプロデューサーには思われた。
「やっぱり、妙ですよ」
楓のすぐ後ろを早足で歩きながら、プロデューサーが小声で囁く。
「何が妙なんです?」
歩くスピードを落とすことなく、楓が顔だけを彼の方に向けて聞く。
「今なら、まだ間に合います。やっぱりここは、寄り道せずに帰りましょう?」
プロデューサーの弱気な提案に、楓が「意気地がないですね」と眉をしかめた。
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