26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:55:59.55 ID:uhMwzG8T0
楓を説得することを今度こそ諦めたプロデューサーが、悪あがきにも似た皮肉を込めてそう言った。
すると楓は、何を言ってるんですかと言わんばかりの顔でプロデューサーを見つめると、
「だって、貴方と一緒ですから」と答えたのだ。それもさも当然、当たり前だと言った調子で。
これには、プロデューサーも驚いた。
まさかそんな答えが返って来るとは思っていもいなかった彼は、目を白黒させて口ごもる。
「だって私はアイドルで、貴方はそのプロデューサー。
担当が危ない目に遭いそうになった時には、当然庇ってくれるでしょう?」
「それは、まぁ」
「なら、心配なんてありません。言いましたよね?
私時々、お仕事中の貴方とそうでない時の貴方、どちらが本当か聞きたくなるって」
「……頼りにされてると、自惚れても良いんですかね」
「『いざという時には』、がつきますけれど」そう言って楓が、悪戯っぽく片目を閉じた。
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