過去ログ - 高垣楓「夢と現を、月見で一杯」
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32: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:06:37.84 ID:uhMwzG8T0

 ――……外から見た人影が単なる見間違いだったとして、すると今度は、
 相席した少女の存在が気になりだしてしまうのは、ある意味で詮索好きで臆病な人の性だと言える。

 不安な状況に置かれた人は、目につく限りの疑問にたいし、
 何らかの納得できる答えを求めるものだ。

 だからこの時のプロデューサーが、この身元不明な少女の正体を
 自分なりにハッキリとさせたいと思っても、なんら不思議なことではない。


 少女は濃い青色のダウンジャケットにショートパンツという恰好をしており、
 長椅子とカウンターの間に置かれた大きめのリュック、丈夫そうな作りのスニーカーから、
 プロデューサーは彼女のことをとりあえず、家出少女か何かと思うことにした。

 ……これなら、夜の屋台に若い少女が居る説明が(例え無理くりだったとしても)つく。

 そうすることで、自分の中に僅かに残る不安や恐怖にたいし、
 納得できるだけの答えを作り出したわけである。


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