過去ログ - 高垣楓「夢と現を、月見で一杯」
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5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/21(金) 06:16:46.15 ID:KNNRsk+y0

「どうりで、変だなとは思ったんです。なんでわざわざ、タクシーだって途中で降りて……
 気づけばこんな寂しいいあぜ道を、遠回りみたいに歩かされてるのか」

「タクシーで直接宿に帰ると、そのままゴネ倒されるのは前回の経験で分かってましたからね。
 今回は、少し強硬な手段に出てみました」


「だからって、仕事終わりで疲れているアイドルを、無駄にとことこ歩かせるのはいいと?」

「そんなこと言って、楽しそうについて来てたじゃないですか!」

「当たり前です! 私はほんのついさっきまで、美味しいお酒が飲めると思ってたんですから!」

 子供のように口を尖らせ、自分を非難する楓に対し、プロデューは呆れたようにため息をついた。

「あの、一応確認しておきますけどね。美味しいお酒が飲めるからって、
 普通はホイホイ、男の後について行くもんじゃないですよ?」

「でも、相手がプロデューサーでしたから」

「見知った人が相手でも、少しは怪しいと疑うべきです! 
 ……まぁ、今回もそんな楓さんだから、こうして騙せたようなものではありますけれど」


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