過去ログ - ただひとつの器、かたちづくる手
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/22(土) 12:47:26.85 ID:F96eyaHp0
肇に誘われ、土をこねるのを見様見真似でやってみたが、想像以上の重労働だった。

「すまん、ギブアップだ…明日は間違いなく筋肉痛だな」

「練りは慣れないと大変ですから。こねかけのものは私の土に混ぜてしまいますね」

肇は慣れた手つきで土をこねていく。

「ふふっ、これもPさんとの合作になるのでしょうか」

土をこねる肇は真剣ながらも楽しそうだ。

事務所でたまに『土が恋しい…』と呟いているだけあって、土を触るのが好きなのだろう。

「祖父によくこう言われていました。『土を見ろ。土と向き合え。そして、手のひらに思いの丈を込めて、土を練れ』と。アイドルになる前も、その教えに忠実にやっていたつもりでしたが、少し土から離れていたことで、その言葉の意味がより深く理解できたかもしれません」

そう言って作業に集中していく肇の姿からは、ステージの上でアイドル衣装を纏っている時にも負けない輝きが伝わってくるようだった。


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