23: ◆HACkWQpQbk[saga]
2016/10/22(土) 15:31:05.66 ID:1dmR7XxL0
黒いお転婆のせいで少々時間を食ったが船長とルドマンは快く待ってくれていた。青い清楚はきっとルドマンに似たに違いない。
父に大丈夫ですと告げるとうむ、と頷いて船長、世話になったなと挨拶をする。
船長もなに、いつでもお構いなく、坊やも俺のことを覚えてくれよと朗らかに云うので素直にうなずいておいた。
港に降り立つと、間もなく歩み板が下ろされ、船が港を出発する。
退屈な船上の旅に飽き々々していた私だったが、何分一緒に旅をしたというだけでも情愛というのは湧くもので、水平の彼方へと過ぎ去る船を見ていると少しばかり惜しい気持ちになった。
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