過去ログ - 【モバマス】柚、December -SS速報VIP

過去ログ - 【モバマス】柚、December

↓ 1- 覧 板 20

1: ◆SIevslU5sU[saga]
2016/10/22(土) 20:15:32.59 ID:Ji5ZvJP50

　ぴぴぴぴ……

　朝を告げる電子音が部屋に鳴り響く。ぼんやりとした意識の中で手を動かし、音のなる方へ向かって振り下ろす。
　ばしん。

「んん……」

　そのまま、ゆっくりと体を起こす。朝の空気は思ったより冷たくて、思わず布団を体に巻き付けた。
　寝起きの頭でぼんやりと思考する。今日は何か予定あったかな……というか、今日って何日だっけ？　そこまで考えて、壁のカレンダーを見やる。カレンダーに描かれていたのは、見慣れない絵と、12の文字。そうだ、今日から12月だ。昨日の夜に剥がしておいたんだっけ。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆SIevslU5sU[saga]
2016/10/22(土) 20:18:08.51 ID:Ji5ZvJP50

　12月。じゅうにがつ。しわす。ディッセンバー……だったっけ。うん、合ってる。
　一年の終わりの月。世間的にはクリスマス。明日にはアタシの誕生日もある。一年で、一番楽しいイベントにあふれた月だ。
　だから……もっと喜んでいいはずなのに。でも、アタシの心は、思ったより静かで。
　嫌ってわけじゃない、むしろ嬉しい。だけど、12月がやってきたという事実にそこまで喜んでない自分がいて、そのことが私を何だか悲しい気持ちにさせた。

以下略

3: ◆SIevslU5sU[saga]
2016/10/22(土) 20:21:04.70 ID:Ji5ZvJP50
※モバマス、喜多見柚のSSです
※アイドルとしてスカウトされる前の時期を想定しています

4: ◆SIevslU5sU[saga]
2016/10/22(土) 20:24:29.93 ID:Ji5ZvJP50

　　☆　☆　☆　☆　☆　　

　本格的にやってきつつある冬の風を受けながら、昼下がりの街並みを歩く。
　誰かと遊びに行こうと思ったのに、みんな「期末試験があるから」とか「受験勉強しなきゃ」とか言って、結局誰もつかまらなかった。つまんないの。

以下略

12Res/6.61 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ