過去ログ - 理樹「次に目を開けると深夜を徘徊する老人となっていた」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/10/29(土) 00:51:54.53 ID:QgoHFdOmO
家
娘「もー!行ったそばからこれだ!もーー!!」
理樹「ご、ごめ……」
理樹(なんと言ったらいいのか分からないが、とにかく謝っておこうと頭を下げようとしたら横から恭介が割って入った)
恭介「いやぁ、違うんだ母さん!爺ちゃんが取り乱したのには訳があって、実はさっき眠りこけた時に夢で……」
娘『にゃーにゃー?にゃー!』
恭介「と、母さんが猫と化していたのにびっくりして家を飛び出したんだ」
理樹(なんという雑な言い訳……)
娘「なら仕方がないな」
理樹「仕方がないの!?」
………………………………………………………………
理樹部屋
理樹(僕の部屋はこの一戸建ての家の中でも一番大きな場所になっていた。中の家具はまさに僕が買っていても不自然じゃないものばかりだ。てっきり70年も経ってるから近未来な仕掛けばかりかと思っていたけど……この時代の僕は案外懐古主義なのかもしれない)
恭介「えぇっと確かこの辺に……あった!……おっ、こんな物まで」
理樹(人が考え事をしている間に恭介は引き出しを漁りまくっていた)
理樹「ち、ちょっと!一応僕の部屋でしょこれ!?」
恭介「だって本人が場所を知らないんだからしょうがないだろ?現に電話帳もあったしほら……これも」
理樹(そう言って手渡してきたのは丁寧な装飾が施されている分厚い本だった)
理樹「………アルバムか」
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