過去ログ - 理樹「次に目を開けると深夜を徘徊する老人となっていた」
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53:名無しNIPPER[saga]
2016/11/04(金) 23:06:23.06 ID:CCmWErqn0
理樹(それからあらゆる場所を散策した。図書館、グラウンド、食堂、男子寮。裏庭に至るまで巡った。しかし、どれもこれも全て変化していた。どう変わったかと言われると言葉に詰まるが、ただ漠然と頭に浮かぶイメージで言うとそう……スマートになっていた。清潔で効率的な造形だった。ただそれは同時に人間味も少なくなっているという事だが)

理樹「こ、こういうのが今の学校だと当たり前なの?」

恭介「まあそうだな」

理樹「……どうもまずいな」

理樹(僕にとって学園はほぼ故郷と言っても過言ではない。叔父さんの元から離れたあと、ここで真人達と過ごす時間が楽しかったせいで慣れすぎてしまったのだ。そんな場所が今、世界のどこにもないとなると僕は一体どこに心の拠り所を探せばいいんだ?)

恭介「……帰るか?今日は」

理樹「待って……」

理樹(どこか……どこか見落としている場所はないか?長年変化しづらく、そして思い出深い場所は……)

理樹「……………あっ」

恭介「どうした」

理樹(そうか、あそこがあった!あそこなら別に改装する必要はない!)

恭介「あっ、ちょっと待ってくれよ!」


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