過去ログ - 【艦これ】少年「式典のパートナー探し?」老提督「うむ」青葉「はい!」【SS】
↓
1-
覧
板
20
2
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/10/24(月) 21:47:12.58 ID:zOvgGEAco
もうすぐ初夏を迎える南半球の日差しが、ラバウルに広がる大海原に反射して輝いている。
その輝きが執務室の大窓にめいっぱい降り注いでいるため、部屋の主に対面しているぼくには眩しくて仕方がない。
以下略
3
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:48:23.83 ID:zOvgGEAco
老人特有の甲高い声には、朗らかさと老獪さが同居している。深い経験を積んだものにしか出せない声だ。
水分が枯れて痩せた身体を包んだ、ぼくと同じ白い軍服は、彼が帝国海軍に所属する人間であることを語っていた。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/10/24(月) 21:48:34.91 ID:QeAC505WO
導入で一スレ丸々使うのか
中々豪胆な奴だな
導入部分で本編に入る前にエタらない事を祈る
5
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:49:49.64 ID:zOvgGEAco
海外艦の帝国海軍着任。
ぼくたちラバウル鎮守府のような、本土を遠く離れた鎮守府・泊地を任地とする各地の責任者を呼び寄せるような式典といえば、決まって大がかりなものばかりだ。
今度の式典は、旧大陸某国との協力体制の確立と、その証としてかの国の少女が帝国鎮守府に着任することを祝うものらしい。
以下略
6
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:51:52.82 ID:zOvgGEAco
問題はそう、深海棲艦との戦いの最前線を司るこの拠点の責任者がかなりの間、出ずっぱりになってしまうことか。
ここから本土への往復となれば、二三日という訳にもいかないだろう。
以下略
7
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:52:43.98 ID:zOvgGEAco
「ああ、違わい違わい。鎮守府を空けるくらいどうとも思っておらんよ」
「おぬしと艦娘たちが留守を守ってくれれば、そう大きな心配はいらんじゃろ」
「はあ。信頼してくれるのは嬉しいけど……じゃあ何が問題なの?」
以下略
8
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:54:57.00 ID:zOvgGEAco
パシャリ。ぼくの驚いた顔をめがけて、太陽の日差しとは違う人口の光がまぶたを襲う。
「ちょ、まぶしっ……って、青葉っ。キミいまどこから現れたの!?」
「記者の秘密ですっ。おかげで少年のレアな表情を一枚ゲット」
以下略
9
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:56:11.86 ID:zOvgGEAco
「ぼくの驚き顔なんて撮ってどうするのさ」
「あれれ、知らないんですかー。少年の写真ってば、けっこう需要あるんですよぉ?」
「え」
以下略
10
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:57:15.75 ID:zOvgGEAco
全力で突っ込むも、いいじゃないですかとかわされてそれ以上何も言えない。
青葉の方がぼくより2,3歳上なこともあってか、完全に舐められているのだ。
以下略
11
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:58:27.78 ID:zOvgGEAco
青葉の、うわコイツチョロいなーとでも言いたげな笑い方に腹が立つが、気になるものは気になってしまうから仕方がない。
だって写真を欲しがるということは、ぼくのことを憎からず思ってくれているという訳で。
一人前の提督として将来師匠であるじーさんの後を継ぐためにも、部下の気持ちを知っておくのは上官の心得とも言えなくないかもしれない訳で。
以下略
12
:
◆VmgLZocIfs
[saga]
2016/10/24(月) 21:59:41.17 ID:zOvgGEAco
青葉が胸ポケットから紙を取り出す。いわゆる顧客リストというヤツだろうか?
没収してしまいたいところだけれど、今はやめておこう。
以下略
103Res/39.08 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【艦これ】少年「式典のパートナー探し?」老提督「うむ」青葉「はい!」【SS】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1477313154/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice