過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
1- 20
13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:03:56.20 ID:Y3tzY7X6o
 本当に途中までは幸せだった……恥ずかしくもあったけれど。夢でさえあれだけ焦るのに、もし実際に彼にあんなことをされてしまったら私はどうなってしまうんだろう。そんな具体性に欠ける妄想をしただけでまた顔に熱がこみ上げるのを感じた。

 まだ彼が地元に帰ってから一週間ちょっとしか経ってないのにあんな夢を見るなんて、どれだけ彼が恋しいんだろう。

 私、彼のことこんなに好きだったんだ。

 これほど人を好きになれたことが自分でも驚くほどに意外で、素直に嬉しく思う。人生で初めて焦がれるほどの恋をした私の感情的な部分はそう感じていたが、反して、その裏側には暗い瞳で俯瞰する私の冷めた部分が顔を覗かせていた。

 私にとって、私に向けられるほぼすべての"優しさ"や"好意"は、私を通り越した先にいるお父様を意識してのものだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
98Res/60.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice