過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:13:35.05 ID:Y3tzY7X6o
 会えないかと聞いたのはみんなも含めてのことだったのかなとか、そんなことを考えていた。サプライズだとみんなで話している手前、彼に聞くのもおかしい気がして黙っていたけれど───ようやく事の一部始終を理解できたのだった。

 予定してたのとは違うけど、会えるから。

 彼はみんなに内緒で、二人で会おうとしてくれてたみたいだし、それだけで十分嬉しいもん。
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:14:14.10 ID:Y3tzY7X6o
「んー、変わったというか、最後まで普段と怪盗のときで露骨に違ってたよね。怪盗になると『ショータイムだ』とか言ってたし。どんだけノリノリなの」

「とにかく不思議な人、だったわね。確実なのは、彼は今も私たちのリーダーってことかしら」

「そうだね、だっていなくなった今でも話題の中心だもの」
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:15:07.12 ID:Y3tzY7X6o
「ガリも大量に取っておいたぞ。無料とは素晴らしいな」

「ああ、そう……」

 人付き合いに意味を見出だせなかった私は、友人と呼べる友人などずっといなかった。そんな私が今、損得や利益といったものと無関係な、対等な関係を築いて楽しくお喋りできている。
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:15:45.09 ID:Y3tzY7X6o


「いらっしゃ……、お前か。久しぶり……でもねぇが、よく来たな」

 長く続いていた雑談が途切れ、静寂が訪れたタイミングだった。だから下からの声がみんなの耳に小さく届いた。
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:16:23.52 ID:Y3tzY7X6o
 待ち受けた私たちは誰も言葉を発しない。私は大好きな彼の顔に釘付けだったから周りは見えていないけど、みんなニヤニヤしたり優しく微笑んだり、とにかく、笑顔でいた。これはたぶんじゃなくて、絶対。

「……なんでみんないるんだ?」

 呆けたように彼が口を開いた。それが合図となって一斉に弾けた。
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:16:54.91 ID:Y3tzY7X6o
「い、いや、そうじゃなくて。ちょっと前に送り出してもらったばっかりなのに、すぐまた会うのって気まずくない?」

 彼は竜司くんに肩を抱かれながら、部屋に引っ張り込まれるように入ってくる。モナちゃんは鞄から飛び出て双葉ちゃんの膝に飛び乗った。

「そんなことを気にする間柄じゃないだろう、俺たちは」
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:17:37.64 ID:Y3tzY7X6o
 もう懐かしくもある作戦会議を思い起こさせるように、騒がしい声が部屋に響き渡る。

 私は見惚れていたせいで流れに乗れず何も喋れないままだった。何を言おうとしてたか忘れちゃったけど、無理に話そうとはあまり思わなかった。

 しばらくぽーっとしていると、彼が横までやってきて立ち止まり、真正面から目を合わせた。
以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 22:18:23.25 ID:Y3tzY7X6o
とりあえずここまで
そんな長い話じゃないので次で終わりです
またそのうち


32:名無しNIPPER[sage]
2016/10/24(月) 22:19:21.33 ID:6BrIveKF0
一旦乙


33:名無しNIPPER[sage]
2016/10/24(月) 22:41:22.17 ID:Zde6lC1mo
おつおつ
上手いな〜もう1週したくなる


34:名無しNIPPER[sage]
2016/10/25(火) 02:55:53.37 ID:v0/3HbHUO
【咲】京太郎「…………俺は必ず帰ってみせる」【安価】
ex14.vip2ch.com

京豚は害悪です
あなたが好きな作品とキャラがレイプされるかも知れません


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