過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/24(月) 21:56:59.08 ID:Y3tzY7X6o
 何か言おうにも頭はついてこれず、口から漏れる言葉は意味を成さない。彼は私の喘ぎとも悲鳴ともつかぬ何かを意に介すことなく、私の左手に掌を重ねた。柔らかな温もりが伝わり、顔が、胸が、心が熱くなる。

 そこで不意に、彼が、ふっと。

「ひゃあぅっ」

 私の耳に息を吹き掛けた。と、思う。されたことないからわかんない。

「春は耳が弱いんだな」

 彼は微かな笑みを私に向ける。私の大好きな、すべてを許しちゃいそうな笑顔。

「そそ、そんな、いきなり、わかんないよ……」

「春……」

 彼は耳元でもう一度名前を囁き、私の髪をふわっと撫でつけた。手はそのまま首筋をなぞりゆっくりと下に降りていく。


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