過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
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62:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:32:30.60 ID:sIrnBUYZo
 彼は私の持っていたコーヒーを半ば奪い取ると、自分のものと並べて机に置く。それからベッドに戻り、

「おいで、春」

 と、手を広げた。

 その姿に、言い方に、優しかった頃のお父様の幻影を見た。

「っ……!」

 外に出さないようにしていたものが堰を切ったように溢れ、彼の胸を濡らす。しがみついたまま、熱の放流はしばらく続いた。



「……私、お姉さんなのになぁ」

 涙声を通り過ぎた鼻声のまま、頭を撫でられながらそんなことを呟いた。

「辛いときぐらい甘えたっていいだろ。もっと頼ってほしいしさ」


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