過去ログ - 杏「気付いた日から、つまりごっこと呼ぶ日から」
1- 20
20: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/11/23(水) 02:38:43.95 ID:zPYDm6F40




翌日、昨晩の願いは叶ったみたいで杏はちゃんとレッスンを受けていた。
珍しいじゃないか、なんてトレーナーに言われたけどスルー。
そんな事より、次にすべき事を考えるので頭がいっぱいだったから。
もちろん別の事を考えながらでもこの程度のダンスなら出来るしね。


小休止になって、飲み物を買おうとレッスンルームを出る。
何時もだったらこのままふらーっと帰ってただろーけど、今そんな事したら完全にアウト。
はぁ…それにしてもちゃんとダンスレッスン受けてるなんて久しぶりだな。
最初から適度にやってればこんな事には…


「…今更考えても無駄だし、これからを考えるかなぁ…」


「おやおや?難しそーな顔してどーしたの?」


背後から声を掛けられた。
この時は気付かなかったけど、よくよく考えたら背後から表情を見られる筈が無いんだけどね。
そこはまぁ、流石フレデリカちゃんって感じかな。


「ん?めんどーな事になったなって。君はフレデリカちゃんでいいの?」


「わぁお、フレちゃんの事知ってるなんてまさかファンの人?サインあげよっか?」


…こりゃまたホントに凄い新人だね。
あのプロデューサーの株がかなり上がったよ。


「君は杏ちゃんでいーのかな?サインになんて書けばいーい?」


「いやサインはいいよ。私は双葉杏だよ、まぁ名前だけなら聞いた事があったのかな?」


まぁいいや、飲み物買って戻ろ。
そう言って手をヒラヒラさせて、自動販売機へと向かう。
そんな杏に向かって、フレデリカちゃんから。


「ねー杏ちゃん。アイドルやってて楽しい?」


その一言で、杏は完全に縫い付けられた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
42Res/35.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice