過去ログ - 杏「気付いた日から、つまりごっこと呼ぶ日から」
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28: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/01/28(土) 16:20:58.66 ID:us93+V8EO




翌日事務所に着くと次のオーディション用の書類が渡された。
結構大きな学園ドラマらしく、杏は引き篭もり役らしい。
うん、まぁぴったりだよね、イメージ的には。
ここはしっかり抑えておきたいし、さっさと台詞全部覚えちゃわないと。


てくてくとレッスンルームに向かいながら目を通す。
オーディション時の台詞自体はそんなに多くない。
って事は、その数回の発言のチャンス内でしっかりと審査員に目をつけて貰わないと…
出来レースでもない限り、多分大丈夫。


「…お、双葉か。次のオーディションはうちのフレデリカも受けるみたいだから、合格したらよろしくな」


「おはようございます。あれ?フレデリカちゃんもう?結構デカいアレな気がするけど」


そんな感じで書類片手に歩いてたらフレデリカちゃんのプロデューサーに会った。
…杏が口出しできる事じゃないけど、流石に早過ぎる気がするな。
エキストラなら兎も角、多分このプロデューサーの口振り的にちゃんとしっかりした役がありそうだし。


「何事も経験ってな。正直言って半々くらいだから後はフレデリカのコンディション次第だ」


「それなら大丈夫なんじゃない?フレデリカちゃんなら何時でも絶好調っぽいキャラだし、プレッシャーにやられるなんて事もないんじゃない?」


「…どうだろうな。あとよければなんだけど、ちょいちょい気に掛けてやってくれないか?」


「別にそれくらいならいいよ…あ、報酬に飴くれたりしない?」


「おっけー美味しいやつ用意しとくから。頼りにしてるぞ」


頼りにしてる、ね。
杏自身が特に何かやるべき事って言うのはあんまりないだろうに。
それに、久し振りに誰かに頼られた気がする。
なんだろうね、こう…キャラじゃないなぁ、なんて。


とは言え頼られちゃったからにはやらないと。
積極的にこっちから話しかけていけばいいのかな?
そんな事しなくても向こうからマシンガントーク仕掛けてきそうなものなのに。



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