4:名無しNIPPER
2016/10/26(水) 01:31:00.99 ID:DdD2BNiL0
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〈搭乗手続きのために2時間前には空港にいること!〉
夏美さんの忠告通り、俺と聖來はPM4:00には成田空港第1ターミナルに立った。
数ある受付カウンターの中から、目当ての航空会社を探す。
留美さんに教えて貰って書き上げた出国書類を手渡し、航空券の確認を終えてキャリーケースとスーツケースを預ける。
それだけ。
たったそれだけで、あっさりと搭乗手続きは終わってしまった。
頼もし過ぎるぞ我等がアイドル達。
搭乗までは約2時間。
待ち惚けるのもアホらしいので、空港内を見て回ることにした。
「夏美さん、こんな凄いところで働いてたんだね」
「凄いよな、俺には到底……っと聖來、ジャケットどこか摘んどけ、逸れたら面倒だ」
初めて遊園地に来た子供の様にキョロキョロする聖來に注意しつつ、階上を目指す。
流石は国際空港。
様々な人種、民族、言語が行き交う。
最近は東京でも増えた光景だが、やはり玄関口は桁が違った。
「あ、Pさんちょっと待って」
ふと、聖來がジャケットの裾を引く。
「どうした?」
「あの娘…」
細くしなやかな指が指したのは、スーツケースをカタカタと引く褐色肌の少女だった。
聖來と同じくらいの身長に、クリクリとした瞳。
だがその瞳には、傍目から見ても困惑の色が漂っていた。
「迷子かな?」
「いや、手に持ってるの地図じゃないか?」
「あ、カバンにきらりちゃんのストラップ付けてる。日本人かな?」
「いや、うち海外展開もやってるから一概には言えないな」
「……ねえ、案内してあげない?」
「……そうだな」
見た目10代後半くらい、いや、聖來とそんなに変わらないのだろうか。
いかんせん年齢の判断に困るのだが、ヒスパニックの血の力か、ルックスも良ければスタイルもいい。
邪な目で見ろ、なんて言われなくたって幾らでもできる成熟さだ。とてもいい。
「ちょっとPさん見過ぎ」
聖來に白い目を向けられ、慌てて視線を逸らす。
折角の日本旅行が何かの事件に巻き込まれて嫌な思い出にならないよう、助け舟は出すべきだろう。
「よし、いっちょ善良な一般市民やるか」
ただまあ、いきなり男が話し掛けると警戒されるので、聖來をけしかけ、俺は後ろから見守る形を取った。
何かを話し掛けようとする聖來が…しかし次の瞬間振り返って。
「え、英語で話し掛けた方がいいのかな?」
「喋れるんならそれがいいんじゃないか?」
うう、と目を泳がせた聖來は結局。
「えっと、だ、大丈夫?」
普通に日本語で話し掛ける事にしたようだ。
突然話し掛けられた褐色肌の少女はその大きな目をパチクリさせ、少し困ったように笑う。
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