過去ログ - 神谷奈緒「分かってる。これも営業の一環なんだろ?」
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10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/26(水) 03:32:20.12 ID:AArqfKRy0

「指切りまで……するのか?」

「嫌か? 嫌なのか?」

「いや、嫌というわけじゃ……」

「なら、指切りぐらいしてくれよ! あたしの不安、消してくれるんだろっ!?」

「あ、ああ消すぞ、消すともさ!」

「なら、指切り。しっかり絡めて、ゆっくりハッキリ……さ、最後までっ、ちゃんと……だぞ?」

 奈緒の太い眉毛が、まるで不安で不安で仕方がないと言う子犬のようにハの字を描く。

 俺は差し出された奈緒の小指に自分の小指を絡めると、
 そのまま彼女の指示通り、ゆっくりハッキリとした口調で「指切り〜」とやりだした。


「針、千本飲〜ますっ」

「指切ったっ」

 ……だが、歌が終わっても俺たちの指は切れなかった。

 正確には奈緒がしっかと絡めた小指に力を入れて、指切りをさせてくれなかったと言うべきか。


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