過去ログ - 神谷奈緒「分かってる。これも営業の一環なんだろ?」
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4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/26(水) 03:23:00.44 ID:AArqfKRy0

「……すまない」

「別に……Pさんのせいじゃない」

「いや、完全に俺の力不足だ。もっとハッキリ断ることだって、できたはずなんだ!
  なのに、俺は、俺は……奈緒の優しさに、つい、甘えて……」

 そう、もっとやりようは……方法は、いくらでもあったハズなんだ。

 うつむき、奈緒に頭を下げる俺の脳裏に、つい先日に行った、打ち合わせの場面が蘇る。


===

「確かに、君のところの奈緒ちゃんは何も悪くない」

 奈緒を連れて向かった営業先で、相手方に言われたあの台詞。

「でもねぇ、こっちからお願いしておいてなんだけど、
 今のままの彼女じゃあちょっと難しい、厳しいかなーって、僕はそう思うワケ」

「……と、言いますと?」

「言われなくたって分かるでしょ? 君だってこの業界で仕事してるんだ。
 いくらアイドルとはいえ、引き受ける仕事の為には……時に、こういうことも必要だってこと」

 俺と一緒のソファに座り、「Pさん……」と不安そうな顔をする奈緒に、
 あの時、俺は何と答えていいか分からなかった。


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