過去ログ - 魔女「ハッピーハロウィン・オーバーナイト」 -SS速報VIP

過去ログ - 魔女「ハッピーハロウィン・オーバーナイト」

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272: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:26:55.21 ID:Ni+y2sHMo

色形さまざまなものが目に入った。
なんだろう、キラキラ輝くものもある。

男「おぉ……」

273: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:27:24.90 ID:Ni+y2sHMo

しかし、びゅうびゅうと音がする。うるさい。
びゅうびゅうというかぼうぼうというか。風切り音が。……風切り音？

視界の隅で何かがクネクネと意志を持ったように動いていた。

274: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:28:27.94 ID:Ni+y2sHMo

男「おおおおおおーーーー！？　おおおぉぉっおっおーーーーー？」

落ちている、落ちている。このままだと大地に叩きつけられてぺしゃんこになってしまう。

275: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:28:53.55 ID:Ni+y2sHMo

だけど、せめて死ぬのなら。

最期に、彼女の顔をもう一度見たいと思った。
それを願った。

276: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:29:39.09 ID:Ni+y2sHMo

空を飛ぶことは悪くなかった。
彼女が手を握っていたからかもしれない。

魔女「な、なな、な。何で。き、き、キミが……こ、ここに？」

277: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:30:20.65 ID:Ni+y2sHMo

魔女「……どうやら。どうやら。私とキミは、同じ想いを抱いていたのだ。し、しかも強烈にだ」

魔女「その強烈な想いが、キミに世界を超えさせてしまったようだ……」

278: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:31:19.50 ID:Ni+y2sHMo

男「……」

魔女「ど、どうするか。どうする？　とりあえずは一旦城に……」

279: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:32:07.70 ID:Ni+y2sHMo

男「初めての場所で、知っている人などいません」

彼女は微笑み、箒を持たないほうの手で、僕の手をぎゅっと握り返してくれる。

280: ◆Jiax/7r6DNu8[saga]
2016/11/01(火) 03:33:11.87 ID:Ni+y2sHMo

魔女は魔法を使うという。
それは知っている。

281: ◆Jiax/7r6DNu8[sage]
2016/11/01(火) 03:34:05.99 ID:Ni+y2sHMo
続まーす。次で終わりです。

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