過去ログ - 鷺沢文香「誕生日の思い出について」
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5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2016/10/27(木) 00:04:09.25 ID:VDWYu6GQ0

私の所属している事務所は、駅から徒歩数分というかなりの立地条件ではありますが、今日は何故だか、いつもより遠く感じられました。

事務所の駐車場を経由して建物内に入ります。

理由は、社用車の有無の確認です。

いつもプロデューサーさんが使っている車があることを確認し、心で「よし」と呟きました。

こつこつこつ、とパンプスを鳴らして階段を上がり、扉の前に到着すると意を決してドアノブに手をかけます。

ドアノブをゆっくりと回し、扉を開けた瞬間、破裂音が響きました。

ぱーん。

ぎゅっ、と目を瞑ってしまったため、何が起こったのかさっぱり分かりません。

おそるおそる目を開けると、そこには、クラッカーを手に持ったにこにこの笑顔のプロデューサーさんがいらっしゃいました。

「誕生日、おめでとう」

「……ありがとう、ございます」

してやられました。



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