過去ログ - 文香「何故が何故ならに変わる一瞬」
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4: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/10/27(木) 16:36:51.31 ID:NwvdSviAO







集中する事を諦めた私は、秋の夜風を求め窓を開けた。
雲に隠れた三日月は、それでも煌々と辺りを照らす。
遮り切れなかった雲が放つ朧げな光もまた、波立つ心を鎮めてくれる。


この同じ月の元。
今頃、貴方は何をしているだろうか。
もしかしたら今の私と同じ様に、今か今かと待っているだろうか。
想いを馳せる私の様に、想いを届けようと待ち構えているだろうか。


何なら自分から送って仕舞えば。
何時もと同じ様に、いつも通りの会話が出来るのに。
わざわざ待つ事をしなくても。
そもそも、そんな必要だってないのに。


けれど、この日だけは。
彼からの連絡を待ちたかった。
一年に一度の特別な一日だから。
どうしても、最初は彼の一通から始めたかった。







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