10:名無しNIPPER[saga]
2016/10/27(木) 23:28:56.66 ID:zXIfrwP/o
三葉「(このままヘタレていたらあの女の思う壺だ。現状に至る経緯さえ理解できれば特に怖いものではない。あえてこの状況に適応し、奴を驚かせてやる)」
三葉は再度辺りを見渡す
三葉「(まず必要なのはパーソナルデータだ、この女が何処の誰なのか。今一番必要な情報はそれだ。妹と思しき者がいるのは分かったが、家族構成も知っておかなくてはな
目線がいつもよりかなり低い、身長は150後半から160前半といったところか。ハンガーに学生服がかかっている、中学生にしては大人びているし、年齢は俺と同じくらいだろう、つまり高校生。となれば)」
三葉は部屋の隅にあるタンスを一つ一つ開けていき、程なくして目的の物を見つけ出した。
三葉「(学生が学生証を入れるとしたら、まぁ財布の中だろう。現金は殆ど入ってないな、今時の女子高生がこれで生活できるのか?)」
財布の中身の寂しさに疑問を抱きつつ、学生証らしき物を発見し手に取る
三葉「(必要な情報を一度に得るにはやはりこれだろう。宮水三葉、やはりイレヴンか。岐阜疎開、糸守地区にある糸守高校の二年生。
俺より年上か、岐阜はまだしも糸守?聞いたことのない地名だな)」
求めていた情報を得た三葉は「フッ」息を吐き笑い出した
三葉「フハハハハ、面白い!他人になりきるなど容易い。見ていろC.C、お前の思い通りにはいかんぞ!」
僅かに開いた襖の隙間から不信を絵に描いたような瞳が三葉を見つめていた
四葉「(・・・お姉ちゃん、いよいよヤバイわ)」
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