11: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:41:19.21 ID:zLodnUsNO
「……ねぇ、これ、どんな問題なの?」
「ああ、ちょっと気になってね、オリジナル問題」
「オリジナル問題?」
12: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:41:51.95 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ねぇ」
「えっ」
13: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:42:27.03 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
「…………」
かれこれ、もう一時間近くはいる。
14: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:43:03.07 ID:zLodnUsNO
正確に言えば、私に対してはマイペースだ。
普段から他人の迷惑にならないよう、なんでも、食事ですら、なるべくペースを合わせているが。
その反動か、中学の頃から同室で、気を使わなくていいと思っているらしい私には、基本勝手に振る舞うところがある。
困ったやつだ。
15: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:43:47.52 ID:zLodnUsNO
それからスイーツコーナーでもたっぷり5分は悩み、(新作のフルーツタルトか定番のマカロンかで迷っていた。結局いつものマカロンにしていた。ムギー)店を出る頃には時刻は7時を大きく回っていた。
空が紫色になっていた。
「わぁ〜……」
16: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:44:19.53 ID:zLodnUsNO
みほが何故か急にむくれて、困惑する。
えぇ、これダメなの?
笑ったり怒ったり、忙しい。最初に会った頃は、怯えがちだけど、もっとフラットな子だと思っていたのをふと思い出した。
「もう……それで?」
17: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:45:18.15 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
「あんたさぁ、何、姉が近くにいないとロクに話も出来ないわけ」
「えっ……」
18: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:45:46.69 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
目の前のでかいピンクの筐体の、小さな銀のおちょぼ口に、執念を込めてコインを投入する。
欲望は、欲望は足りてるのだ。
19: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:46:22.05 ID:zLodnUsNO
「っしゃあ〜」
まずは私の番だ。
三つ並んだボタンの一番左、1と書かれたボタンを押すと、電子音丸出しの、間抜け極まるBGMが流れる。
20: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:46:57.06 ID:zLodnUsNO
「っしゃあ〜」
真似すんな。
おもむろに2と書かれているボタンを押すと、またしても間抜けな電子音が流れてアームが奥に滑りだした。
みほの顔がぐっとガラスに近づく。鼻息でガラスがテンポよく曇っている。ふふふ、バカ犬。
21: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:47:29.93 ID:zLodnUsNO
「とにかく、ラスト行くわよ」
「エリカさん、いける、いけるよ!!!」
「っしゃあ〜回転見といて回転っ」
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