42: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:10:46.19 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
転機はあの雨の日だった。それは間違いない。
でも、決定打は。
今の時間から。
ひと月前のことだった。
43: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:11:27.99 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
殺すしかない。
もうクソカス二号と三号は片付けた。足りないから後できっちり落とし前をつける。
誰かだの助けてだのなんだの喚きながら目の前でのたのたと逃げ出そうとするクソカス一号を後ろから思い切り飛んで蹴り飛ばすと、教室のドアに顔からぶつかってもんどりうって倒れた。
周りがキャアキャア煩いが気にしない。
44: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:11:57.25 ID:zLodnUsNO
「エリカさん、やめっ、やめて!もうやめて!!」
みほが後ろからしがみついてくる。
振り払う。
その隙にクソカスが体勢を変えてマウントを取り返してくる。
45: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:13:34.32 ID:zLodnUsNO
「だから、取り消しなさいってば!!」
思い切り揺さぶる。やだ、白目。気持ち悪い。でもやめない。
「待ってエリカさんだめ!!動かしちゃだめ!!!」
46: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:14:24.02 ID:zLodnUsNO
「え……?」
「や、やめてって言ってるの」
え?
47: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:14:52.13 ID:zLodnUsNO
「だって、こいつ、あなたのことレズって……!!」
「………!」
「き、気持ち悪いって」
48: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:15:21.01 ID:zLodnUsNO
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自分とは違う。こんな意味で言ったかは置いておいて、なるほどみほは正しかった。
逸見エリカは、普通の女の子だった。
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49: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:15:47.68 ID:zLodnUsNO
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それからみほは、消え入るように瞬き始めた。
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50: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:16:19.05 ID:zLodnUsNO
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「わぁ……!綺麗……!」
「すごいでしょ、自主連してる時に見つけたの」
51: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:17:01.88 ID:zLodnUsNO
「それよりさ、あの光る星の一つ一つが太陽みたいな星で、その周りには惑星があって、もしかしたらそこに生き物が住める環境があるかもって思うと……行ってみたくない?ロマン感じない?」
「うっ、うん、感じる」
「……ほんとに?」
52: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:19:18.16 ID:zLodnUsNO
「いいのよ。ロマンに貴賎なし。良いものは良い。そこに上も下も無いわ。……それで?」
「……うん。それで、昼間はわからないけど、夜になると、自分が星に囲まれてるんだーって分かるのが、面白くて好きかな」
「いいわね」
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