67: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 20:29:41.67 ID:zLodnUsNO
私は黒く迷彩塗装したIV号に乗った。
感傷ではない。攻めっ気を抑えて指揮するためだ。(塗装はまぁ、感傷かもだけど)
やはり試合は戦力差にもかかわらず均衡し、最後は奇しくも昨年をなぞるかの如く私のIV号とみほのIV号とでタイマンとなり、至近距離での行進間射撃の末に勝利した。
さながら居合切りのようだった。
みほは、白旗を上げ、煙を吹く赤茶色いIV号の、そのキューポラから顔を出すと、一瞬目を大きく見開いて、それから、今まで黒森峰で勝った時には見たことのなかった、一片の曇りのない晴れがましい笑顔を向けてきた。
ほんとに、王者らしからぬやつだ。
「でも、同じ戦力なら私達が勝ってたよ」
「言うじゃないの。こいつめ」
肘で小突くと、キャイキャイ笑う。
なんだ、良かった。ちゃんと悔しかったのね。
戦車道でムキになってくれるのは、とても嬉しい。
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