118: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2016/11/18(金) 23:10:56.88 ID:uLCyRJ4q0
好子「・・・・・・それ以来、私はしほちゃんと会っていないわ」
好子「菊ちゃんと亜美ちゃんは西住流の門を叩き、門下生になったから特例としてしほちゃんと会うことができた。それでもしばらくは話すことすらダメだったみたい」
好子「千代ちゃんも島田流関係でなら会うこともあったそうよ。でも私と、とりわけ百合ちゃんは西住流に入るなんてことはできなかったわ・・・どうしてもね」
好子「あれ以来、百合ちゃんは戦車が大嫌いになっちゃって・・・華道に戻るきっかけにはなったけど、戦車なんて見るのもイヤになったみたい」
好子「もうずっと昔の話・・・結局、あの夏に私達が戦車道をがんばったことで、お金をもらえた訳でも、何かの資格をもらえた訳でもない・・・でも」
好子「あの日々の全てが虚しいものだなんて誰にも言えないわ。形の無い大切な財産をもらえたのは確かだもの」
みほ「・・・」
優花里「・・・お母さんも色々あったんだ・・・」
華「お母様が戦車を嫌うのにも理由があったのですね」
麻子「しかし、それだけがんばっておきながらなんとも虚しい終わり方だ」
好子「そうでもないわよ。チームを解散した後、今まで試合をした学校の皆が私達を称えてくれたの。聖グロの隊長さんから手作りの賞状とトロフィーをもらったわ」
優花里「ウチに飾ってあるやつ!なんのトロフィーなのかなーって思ってたけどそういうことだったんだ!」
麻子「なぜ知らなかったんだ」
好子「友人関係も広まったし、大切な思い出もできた。戦車道をやってて良かったわ・・・しほちゃんが言ったように、私もそう思うの」
好子「だからあなた達も、勝ち負けも大切だけど、もっと大事なことを戦車道から学んでね」
沙織「はい!」
華「心配無用です。もうすでにたくさんのことを学んで、たくさんのものを得ていますから」
麻子「単位と遅刻取り消しの報酬もな」
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