過去ログ - とある魔法使いのおはなし
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75:名無しNIPPER[saga]
2016/10/28(金) 21:55:53.56 ID:kX0SnsBDO
男「(…以前からこいつの根底にある部分、それは独占欲だ)」

魔法使い「ふやぁ…」スヤスヤ

男「(一度気に入ったら絶対に手放さない。常に自分のそばに置きたがる)」

男「(こうして寝てる隙に逃げようにも睡眠を必要としないからか眠りがめちゃくちゃ浅い。物音一つで起きちまう)」

男「(この腕輪も何度か外そうと試みたが…ことごとく失敗した)」チャラッ

男「(宝はないのかと尋ねても"必要ないから置いてない"の一点張りだ。事実、こいつの生活には金銭を使う場がない)」

男「(魔法の秘密を探ろうとしても"魔族しか扱えない"と言い切られた。それも嘘じゃなさそうだしな)」

男「(外部との接触も一切なし。俺以外の侵入者には相変わらず容赦ない)」

男「(一度、荷物を取ってくるから町に戻りたいと言ったら……恐ろしい目に遭った)」ゾワゾワ

男「(ここには何一つ俺の求める物は無いとはっきりしてるのに外に出ることは叶わない)」

男「(もどかしい…。非常にもどかしい)」

男「(俺は一生このままガキのお守りをする羽目になるのか)」

男「(いつか溢れんばかりの黄金に埋もれる筈だったビッグ・ロマンスが……遠い過去になっちまった)」

男「はぁ……やれやれだな」


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