過去ログ - 【忍殺】マッポーの世をニンジャが走るpart.20【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【忍殺】マッポーの世をニンジャが走るpart.20【安価】

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982:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:42:18.61 ID:OGIksy0d0
１人は、真ん中でわけられた前髪の間から覗く広い額、その下にはやや下がり気味だが大きめのぱっちりとした瞳、少し低い鼻に小さめの口と、全体的に“可愛らしい”という印象を与える顔立ちをしている。
平均的な身長で、艶やかな黒髪のポニーテール以外にはそれほど強い印象を与えるような容姿はしていないが、そのやや高めだが耳障りでない声と穏やかな表情は、周りの者を安心させる力がある。
少女の名は、天道千夏（女子１０番）。

983:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:42:46.65 ID:OGIksy0d0
眉、細いわけではないが切れ長の瞳、すっと通った鼻筋、あまり開かれることのない薄い唇と、こちらは“美人”と称される顔立ちをしている。
クラスの女子で最も高い身長を持ち、耳には青いピアスという目立つ容姿をしているが、無口で、その表情に笑顔が見えることはほとんどない。
少女の名は、相模晶（女子６番）。

交友関係のなかった２人だが、プログラムという尋常でない状況の中で、様々な成り行きから、今は行動を共にしている。

以下略

984:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:43:13.45 ID:OGIksy0d0
脳裏に過ぎるのは、晶の幼馴染の瀬戸口北斗（男子６番）。
人懐っこい笑顔が特徴的な、派手な容姿の男の子。
千夏の、想い人。

985:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:43:41.25 ID:OGIksy0d0
晶が珍しく自ら質問してきた。
僅かに詰まったのは、北斗のことを過去形で言ってしまったことに戸惑ったのかもしれない。
加賀光留（女子３番）らと別れて以降も会話が多いわけではないが、、晶の言葉のほとんどが単語から短文へ、そして長文へと変わってきたように思う。
心を開いてくれたのだろうか。
それならば、嬉しい。

986:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:44:33.04 ID:OGIksy0d0
少女たちの間にあった壁は、ほぼ完全に取り除かれた。
友情が芽生えたことは、喜ばしいことである。
たとえそれが、どんな状況であったとしても。

987:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:45:46.32 ID:OGIksy0d0
　

５月２８日（２日目）、ＡＭ９：１５――

　

以下略

988:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:46:19.01 ID:OGIksy0d0
の約半分が既に命を落としていても変わらない。
想像できないものは想像できない。
事実、１日以上経過した今でも無傷だし、人に襲われたこともない。
そのため、隼人は自らに支給された自動拳銃、シグ・ザウエルＰ２３０は、一度も使われることの無いまま、隼人のベルトに挟まっている（信友に支給されたのはフォークで、これは持っていてもどうにもならないので、デイパッ

989:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:47:05.19 ID:OGIksy0d0
１つに束ねているゴムに付いたピンクのぼんぼんが揺れた。

「彩香ちゃんは、はっちゃんと一緒にはいないの？」

990:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:48:05.47 ID:OGIksy0d0
プログラムであることを、一瞬忘れていた。
それは、信友や彩香も同じだっただろう。

　

以下略

991:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:48:39.74 ID:OGIksy0d0
１つの破裂音が、隼人を、彩香を現実へと強制送還させた。
笑顔が凍り、数瞬のうちに表情が消えた。

992:名無しNIPPER
2017/04/08(土) 03:49:13.27 ID:OGIksy0d0
信友からの返事は無かった。
否、返事をすることができなかったのだ。

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