5: ◆WlH5kArGpE[sage]
2016/10/29(土) 10:59:20.86 ID:NulSUMNso
茜はその後、一休みもせず事務所の中を探しに探して、卯月がカフェにいる事を知ったのは、その日の正午、陽は既に高く昇って、ニュージェネレーションズは昼食を終えて談笑を始めていた。メンバーの1人である卯月も、その日はメンバーと共に雑談に華を咲かせていた。よろめいて歩いて来る茜の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく茜に質問を浴びせた。
茜「何でもありません! しかし、私はすぐに戻らないといけません! 卯月ちゃんにも一緒に来てもらいます! 卯月ちゃんは元気でしょうか!?」
卯月は首をかしげた。
茜「元気ですかー!? 私は卯月ちゃんを励ましに来ました! さぁ! 元気でしたら宣言してください! ニュージェネレーションズのお二人に! 島村卯月は、元気だと!」
茜は、また、よろよろと歩き出し、椅子に座って好物のお茶を注文し、走って乱れた服を調え、間もなくテーブルに突っ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。
未央「……ってオイ」
凛「茜、すぐに戻らないといけないんじゃなかったの?」
茜「はっ!? そ、そーでした! 私とした事がうっかり眠ってしまいました!」
卯月「茜ちゃん、私を励ますってどういう事ですか?」
茜「卯月ちゃん! 今すぐ私と一緒に来て貰えないでしょうか!?」
卯月「ええっ!? い、今からですか?」
茜「はい! 今すぐにです!」
凛「ちょっと待ってよ茜。今すぐは困るよ。私達この後もレッスンがあるんだから」
未央「そーそー、私達に用があるならスケジュールを確認してくれたまえよ」
茜「待つ事はできません! どうか今すぐ来て貰えないでしょうか!?」
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