過去ログ - 古風な愛 【原著:星新一 ・ ごちうさ訳】
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13: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2016/10/29(土) 18:40:14.65 ID:MgkQzc3L0
父親にたのみ、そのたびに拒絶されているせいか、チノちゃんは痛々しいまでに弱ってきた。
悩みつづけ、気力も弱ってきたようだった。


「私、死にたいです」


思い詰めた、鋭い一本の光のような口調だった。
いっしょになれないのなら、生きていてもしかたがないと言った。


「チノちゃんに死なれたら、わたしだって生きていられないよ」


とわたしが言った。
彼女が、ココアさんは死ぬことなんてありません、と言うかと思ったら、それは言わなかった。
彼女の表情は明るくなった。


「それ、本当ですか」

「うん、本当だよ」


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