過去ログ - 古風な愛 【原著:星新一 ・ ごちうさ訳】
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2: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2016/10/29(土) 18:34:57.89 ID:MgkQzc3L0
私がはじめてチノちゃんに会ったのは、まだ少し寒い春のころ、彼女の実家であり喫茶店のラビットハウスでだった。
家の玄関ではなく喫茶店に入ると、出迎えてくれたのが彼女だった。

「いらっしゃいませ」

「うっさぎ、うっさぎ〜……、ウサギがいない!?」

彼女は怪訝な表情をしていた。
わたしが崩れた感じの服装をしていたら、彼女は警戒して冷たくあしらったことだろう。
しかし、わたしはちゃんとした服装をしていた。
そして、彼女が話に乗ってきてくれれば、あとの運びには自信があった。



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