6: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:40:36.28 ID:JntGMmXe0
後日、霰が出社する。
「おはようございます、海野さん」
「おはよう、大海さん」
艦娘は、社会復帰の際に苗字をもらった。大潮型は大海(ヒロミ)。明石は海野(ウミノ)。皆、海にちなんだ苗字がつけられた。
普段は慣れ親しんだ艦娘時代の名前で呼び合うが、公の場では苗字で呼ぶようにしている。
明石と霰は、共に再就職に成功。小さな会社だが、二人は楽しく働くことができている。
冷たく暗かった明石の表情には穏やかな笑顔が満ち、以前とは打って変わって、霰に対してとても優しくなった。
その日の休憩時間。明石と一緒に昼食をとっている時、霰は先日のことを話題に出した。
「そういえば少し前、初めて姉妹全員で揃ったんですよ」
「おお! 楽しかった?」
「終わってから初めてです。朝雲と山雲が看護師になっていたなんて」
「あはは、あの二人がね。でもなんとなく想像できるよ」
そして、霰がアルバムのことを話題に出す。
「それで、大潮姉さんが持っていた、私達のアルバムを一緒に見たんです。
そうしたら、まあ、昔からのつっかかりが蘇ってしまって・・・」
「昔ながらのつっかかり?」
「はい、大潮姉さんは前から、大潮は長女じゃないとか、大潮型には0番艦が実在すると言っているんです。
でも、これは提督いわく、私達特有の記憶違いらしいんです。
建造計画後期で中止された、幻の0番艦『朝潮』のことが記憶に入ってしまったと」
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