過去ログ - 蓮実「いっぱいの好きを、あなたともっともっと」
1- 20
12:名無しNIPPER
2016/10/31(月) 00:09:39.85 ID:9YNSsllm0

* * * * * 



ベテトレ「今日はどこか冴えない感じだな。昨日までの勢いはどうした?」

蓮実「いえ、あの、……すみません。うまくいかなくて」



夕方、ボイスレッスン中。

今日の出来はベテトレさんに聞くまでもなく、イマイチな感じだった。



切り替えないと。整えないと。

心ではそう思っていても、

なかなかうまくいかない。



ベテトレ「迷いながら歌っている感じだな。私でよければ相談に乗るが、何かあったか?」

蓮実「ええと、その……」



うまく言えない。

まさか昼の一件以降、

恋とか好きとかの歌詞に触れるたびに

いろんな気持ちがよぎっていて調子が出ない、

なんて言えるわけがない。



ベテトレ「……ふむ。まあいい。そんな時だってあるだろう。今日は一通り基礎のボイトレが終わったら、少し好きな曲でも歌って終了にしようか」

蓮実「えっ、あっいえ、大丈夫です! 頑張ります、すみません!」

ベテトレ「まあまあ無理するな、長富がわざと手を抜くような子じゃないことはよくわかっているから」

蓮実「えっと……」

ベテトレ「人間なんだから、調子が悪い時だって、思い悩む瞬間だってあるだろう。言いたくないなら詳しくは聞かないさ。まして蓮実は思春期の女の子なんだから」

蓮実「……あ、ありがとうございます」



思春期と言われ、さっきの話を思い出して顔が熱くなる。

だけど同時に申し訳なさもあって。



ベテトレ「休む時は休もう。これは厳命だ。だけど、次までにまた調子を戻すよう努めること。同じ言い訳は何度も聞かないからね。それに、思春期だろうと何だろうと、君はもうアイドルというれっきとしたプロなんだから」

蓮実「……はいっ」



ちゃんとしなくちゃ、と強く思う。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
46Res/47.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice