過去ログ - 蓮実「いっぱいの好きを、あなたともっともっと」
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15:名無しNIPPER
2016/10/31(月) 00:14:28.80 ID:9YNSsllm0



ベッドに横になって、ぼんやりと天井を見つめる。



「……」



好きって、難しい。



使い古されたカセットプレーヤーを起動させる。

流れ出すのは何度も何度も聴いた、憧れのアイドルの曲。



♪ ♪ ♪



素敵だ。

本当にたくさんの想いが伝わってくる。



私の憧れた、この時代のアイドルの方々は、

どんな想いで恋の歌を歌っていたのだろうか。



恋を、していたのだろうか。



「好きなものを好きと言えるのが蓮実の何よりの魅力だな」



以前、プロデューサーに言われたことだ。

そうかもしれない。

アイドル長富蓮実はたくさんの「好き」の気持ちでできている。



古着のお店を巡るのが好きで。

少しレトロな小物とか、雑貨とか、そういうものを見るのが好きで。

あとは、時代を彩ったあの頃のアイドルが好きで。

そして ー



彼が、好き?



喉元まで出かかった言葉を飲み込んで、

枕に顔をうずめる。



「〜〜〜っ」



この日はずっと、

何度も同じ言葉を思い起こしながら、

ベッドでバタバタするばかりだった。





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