6:名無しNIPPER[saga]
2016/11/02(水) 11:23:22.15 ID:FW7Ecxfc0
俺は夢の中にいるということを忘れて、思わず身を起こした
すると、視線を下げてこちらを見た女の子と不意に目が合った
なんだか照れくさそうな表情をしていた気がする
気がする、というのは素晴らしすぎるほどの蒼空から降り注がれる太陽の光のせいで女の子の顔がよく見えなかったからだ
俺は手で光をさえぎって女の子の顔を見ようとした
しかしどう頑張っても光が女の子の表情を読み取れないように隠してしまう
まったく、なんて融通の利かない夢だ 夢の中でくらい好き放題できたっていいじゃないか
ムキになって空に悪態をつきながら悪戦苦闘をしていると
不意に、俺の頭の中で声が響いた
「怒っちゃダメ...」
透き通るな、それでいてか細い声...
だが女の子は口を開いて俺に呼びかけたわけではなかった
先程から変わらずにハミングしながら自転車を漕いで空中をふわふわと走っている
にも関わらず、俺の頭の中にはハッキリと女の子の声がしたのだ
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