9:名無しNIPPER[saga]
2016/11/02(水) 11:25:56.40 ID:FW7Ecxfc0
文学的な表現ってわけじゃない 物理的に胸のあたりを圧迫されている感じがしたのだ
俺は上を見上げていた視線を自分の胸に落とした
すると、そこには黒いものが鎮座していた
どう表現したらいいのかわからない 黒い影のようなモノとしか形容できない存在がいつの間にか俺の胸の辺りにいたのだ
目も口も見当たらない、ただの黒い影
これはなんだ?いつからここにいた?
俺は腕を振ってその黒い影を払いのけようとする
しかし次の瞬間、黒い影は俺の胸から移動して振った腕をすり抜けて俺の顔のほうへ移動してきた
そのあまりに俊敏さに驚いた俺は思わず声を上げようとした
だが声が出ない
叫ぼうとしても喉に石でも詰め込まれたみたいにうめき声ひとつ上げられない
黒い影はますます俺に近づいてくる
俺の声帯は未だに沈黙したままだ
そして、とうとう黒い影は俺の眼前に到達した
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